さがみ野教会
新型コロナウイルス関連のお知らせ
さがみ野教会小会からのお知らせ(2020年4月5日更新)
4月12日から5月10日までの主日礼拝を教会堂では開催しません。再開は17日の予定です。
毎週日曜日に聖書の御言葉の説教を音声と録画で配信しますので、これを利用して自宅で祈りのときをお過ごしください。
礼拝説教はこちらのブログに音声と動画をまとめて掲載しています。
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牧師からの書簡(2020年4月5日付け)
今年の受難節は本当に特別な思いで迎えることになりました。主イエスさまが私たちと同じ弱い肉体をもっていてくださることにあらわされた、神さまの特別な私たちへの思いを感じます。
しかし他方では、そのようなことをすぐに忘れてしまっている現実があります。心が疲弊しています。毎日、つらいですね。何に向かって、いつまで頑張ればいいのか、見当もつきません。ニュースで見聞きしている日々悪化していく世界の状況は、私たちの心と体の力を削り取っていきます。
私たちの慰めは、主イエス・キリストご自身です。神さまが私たちを呼び集めて教会とし、キリストのお体としてくださって、私たちは神さまを礼拝しています。一人で心の中で神さまを信じるのではなく、私たちは集まって声を合わせて賛美をし、祈り、共に一つの御言葉に聞くことを大切にしてきました。それは、今も変わりません。
ところが、それが今、難しくなってしまってしまいました。目に見えないウイルスはどこに潜んでいるか分からず、基礎疾患を持っている人や高齢者にとってはリスクが高い病気であることが分かっています。一つの部屋に集まること、声を上げて賛美すること、そのどちらも控えなければならない状況に私たちは放り込まれてしまいました。この厳しい現実にいつまで私たちは置かれているのか、一体どう頑張れば状況が改善するのか、その答を私たちは持っていません。
さがみ野教会では、教会堂に集まっての礼拝を少人数でも継続し、それをWebを使って配信することで乗り切っていこうと考えてきました。しかし、小会で時間をかけて話し合い、祈り、その方針を転換することを決断しました。5月10日までの教会堂での礼拝は中止し、日曜日にはそれぞれ家庭で礼拝の時を持つようにいたします。そのために毎週日曜日の朝に間に合うように、説教の動画と音声を配信します。私には妙案も知恵もありません。しかし逆風に悩む私たちに神さまが与えてくださった羅針盤は聖書の御言葉です。一心に御言葉に耳を傾けたい。
私たちは集まって神さまを礼拝することを大切にしています。しかし今はそれを控え、中断することが隣人への愛の業です。それは私たちを愛し、御子をさえ惜しまずに与えてくださった方の御心に遠くない決断だと信じています。この病から自分自身と愛する者を守り、またこの社会を守るためにも、今は忍耐の時を迎えているのだと思います。
私たちのために肉体をとったイエス・キリストは、私たちのこの悲しみを知っていてくださると信じます。私たちのために十字架にかけられた方の憐れみにすがりつつ、私はそのように決断いたしました。
何かお困りのことがあれば、どうぞご相談ください。皆で教会堂に集まることはできませんが、牧師と個別に会うことは問題ないと考えています。教会にお越しくださるにも牧師の訪問を求めるにも、ぜひお電話ください。そしてこの間、キリストの慈しみと守りの中に過ごされますように。また共に教会堂に集まり、高らかに賛美の声を上げられる日を待ち望みつつ。
牧師 宮井岳彦